Technical Data

PLAZMARK® トーチ型大気圧プラズマ装置での分布評価例 

※本データは「表面技術協会 第149回講演大会」で学会発表した内容です。
※本データはお客様の装置で同等の変色性を示すことを保証するものではありません。
※本データは装置の処理性能を絶対的に評価するものではありません。
 装置の処理性能は、お客様の処理目的に沿った評価方法で確認してください。

装置情報

  • 装置型式:AP-4000R
  • ノズル型式:RN-041835-SU
  • 色差計:コニカミノルタ製蛍光分光濃度計 FD-9/MYIRO-9(測定光源 C、照明系C光源、2° 視野)

評価内容

「大気圧プラズマ用」のNo.40(超高感度)シート型を用いて、
トーチ型の大気圧プラズマ装置を使用した分布評価を実施。

トーチは上下左右に位置を変えられる稼動アームに固定されており、
下図のように角度のついた照射口から、自転しながら螺旋を描くようにプラズマ処理を行う。

分布評価

接着用途では、処理が「疎」の部分が多くても一通り処理ができていれば接着可能である。
そのため、効率的な処理を行うためにピッチを大きくし、「疎」の部分が多い処理となる。
コーティング用途では、全面に均一な処理を行う必要があるため、
ピッチを小さくし、「密」の部分が多い処理になる。

処理物の疎密を検知した結果は下図の通り。

接着用途の処理では「密」の部分のみが変色し、想定した処理ができていることを確認できた。
また、コーティング用途の処理の時は全体が薄いピンク色に変色し、
均一な処理ができていることを確認できた。

PLAZMARK®を用いることで、色調変化で簡便に目的通りの処理状況になっているかを
可視化することができる。

数値解析

自動スキャン分光濃度計(FD-9/MYIRO-9)で測定し、面内をくまなく色差マッピングして数値解析を行った。
数値化することにより、確認の困難な軽微な差も認識できるようになる。

結果

PLAZMARK®は評価が難しいプラズマの分布評価を容易にし、
目的通りの処理ができているかを容易に確認することができる。

記事で紹介した商品

常圧処理工程

PLAZMARK®大気圧プラズマ用

プリント配線板製造/FPD製造/フィルム加工などの大気圧プラズマの処理効果やコロナ放電やUVオゾン洗浄の効果確認に最適

PLAZMARK®大気圧プラズマ用

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